学校教材として「放射線(電子線)実験樹脂」を販売開始 ~放射線(電子線)架橋技術を利用した学校教材を製品化~

ニュース

2022年08月30日

株式会社NHVコーポレーション(本社:京都市右京区、社長:重田悦雄)は、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構*¹の技術指導を受けて、学校用理科実験教材「放射線(電子線)実験樹脂」を開発しました。            これは、電子線照射装置を用いて放射線(電子線)架橋技術*²を使った、環境にやさしい生分解性*³樹脂に形状記憶の特性を持たせた製品で、2022年度より発売を開始しています。

放射線架橋技術とは、樹脂に電子線などの放射線を照射することで化学反応を起こし、樹脂に三次元的な網目構造を作る技術のことです。これにより、樹脂を熱に強くしたり、形状記憶の特性を持たせたりすることが可能です。学校教育の理科における放射線教育では、放射線の性質に関する教材は充実していますが、前述した利用方法について理解・体験ができる教材は少なく、本製品が求められていました。本製品は、小学校から大学などの教育現場にて、安全で簡単に放射線架橋技術の効果を実感できる教材です。

放射線の一種である電子線は素材の特性向上や新機能を付加させることなどが可能であり、電線の被覆材や熱収縮材、自動車のタイヤなどに利用され、持続可能な社会の実現に向け幅広い分野で貢献しています。

今後、地域社会への貢献の一つとして、本製品を通して、電子線照射が私たちの生活の中で身近に活用されていることを知ってもらうために、小学生向けの理科教室や放射線の研究会での発表などを行っていきます。

放射線(電子線)実験樹脂

■特長
本製品には、電子線を照射した樹脂と未照射の樹脂の2種類が入っており、比較実験できます。

・電子線を照射していない樹脂
60℃以上のお湯に浸すことで、透明になるとともに非常にやわらかくなり、軽く引っ張るだけで伸びて元には戻りません。
・電子線を照射した樹脂
60℃以上のお湯で透明になりますが、未照射樹脂ほどやわらかくはありません。また引っ張ると伸びますが、再びお湯に浸すことで元の形状に戻ります。

学校教材, 実験樹脂, 未照射樹脂, 電子線照射済み

■仕様
材 質:ポリカプロラクトン(生分解性樹脂)
大きさ:幅7mm×長さ50mm×厚さ1mm

 

※1 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構:放射線医学総合研究所と日本原子力研究開発機構の量子ビーム部門

  と核融合部門が再編統合され、2016年4月1日に新たに発足した国立研究開発法人。
※2 放射線(電子線)架橋技術:樹脂やプラスチックなどの高分子に放射線(電子線)を照射すると、高分子の一部が壊れ
      て、他の高分子と結合しやすい部分が生じる。この部分が互いに結合することにより、網目状の構造になる。この
   化学反応を放射線(電子線)架橋技術と呼び、高分子の強度、耐熱性、熱収縮性などの性質を改善する。

※3 生分解性:物質が微生物などの生物の作用により分解する性質。

当社グループは事業活動を通して、SDGsへの取り組みを強化しています。本件はSDGsの17の目標の内、下記の目標達成に関連する活動です。                                                          【4.質の高い教育をみんなに】

 


[関連リンク]                                                       学校教材 https://www.nhv.jp/eb/educational.html

[お問い合わせ先]
●電子線の効果・利用分野について                                                   こちらのフォームよりお問い合わせください。